2018/06/14

後悔


「タトゥーをずっと入れたかったんですけど、この間、勢いでいれちゃいました」

と、お客様からのご報告。

ボディアートという仕事柄、お客様とは時折そんな話をします。

まあ、大体は、「タトゥーをいれようかどうか迷っている」話なんですけどね。

「よかったじゃないですか!前から入れたいって言ってましたもんね、おめでとうございます!」

私も、相手が例えばハタチそこそこの若者だったら「いれちゃえよ!」とは言いませんけどね。
相手がどのくらい切羽詰まってるかにもよりますけど(タトゥーに対する欲求は人によっては唐突で緊急なこともある。)まあ、ハタチくらいの若いコで「ずっとなんとなく入れたくて...」みたいなコには「30才になっても入れたかったら入れたらよいと思いますよ、大体30歳になれば自分がどんな仕事につくのかとか、どういう社会的なグループの中で生きていくのかもわかりますから。」って提案します。

「悩んでるが勢いでいれてしまいそう」な人に対しては、「まずは下着で隠れる部分に小さいのいれると可愛いし便利ですよ。水着でも隠せるし。胸とか腰骨のあたりとか。」と言ってみます。

タトゥーに対する欲求って、心理的というよりかは肉体的欲求に近い感じが個人的にはするので、「やっちゃダメ」とか言われても無理な気がするんですよね。お腹すいてるときに「食べちゃだめ」って言われてもお腹はすいたままでしょ。あれと同じです。我慢したところで飢餓感が増すだけ。

まあ、どちらにしても私にとっては他人事ですから、「やめなよ、後悔するよ!」と言う人と同じく、無責任な親切心からの発言ではありますが。

まあ、当たり前ですけど決めるのは自分ですからね。

「娘がスミをいれた!って知ったら、多分母は卒倒すると思うんですけどね。私的には今のところ入れたことで良いことしかなかったので、よかったと思ってます。」

タトゥーいれたなんて超楽しいことなはずなのに、なぜもっと手放しで喜べないのかっつーね... そこらへんが、ちょっと残念ではあるけどね。

「絶対後悔するよ!って言われちゃったんですけどね。友達には。」

「ああ、そういうこと言う人、いますよね。」

「あれって、心配してる風の無責任な正義感ですよね。後悔するかなんて、ホントのこと言えば自分のことだってどうなるかわからないのに、他人が後悔するかなんてわかるはずがないw」

「はは!そうですね。まあ、後悔しても大丈夫ですよ、タトゥーだって身体が死ねば無くなりますから。一生って、永遠じゃないし、後悔できるほど多分、人生って長くない。私は、タトゥー入れたときそう思いましたけどね。「一生残るんだよ?後悔するよ!」とか言われても、「貴方の一生って、どんだけ長いの?」って思いますよ。後悔してるほど人生って長くないし、タトゥーいれて後悔する人は多分タトゥーいれなくても後悔するし、むしろ入れて後悔してる人は、タトゥーをいれたことより自分の「もし○○してなかったらもっと今頃は...」っていう無駄な思考癖に悩んだ方がいいと思うんですよね。まあ、後悔にも色んな種類があるから、これはこの話においての極論かもしれないですけど。


いやべつに、入れればよい!って話ではなくてね。

ホントにいれたい人は悩む暇もなく入れちゃいますから、悩んでる人はまあとりあえずウチでジャグアタトゥーでもどうですか、って話です。


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