2013/07/30

イイ味


友人のイラスト描き、峯くんに私の名刺を作ってもらいました。

「マッサージとかヘナ描きとか肩書きは別にいらないから!
これから先自分が何すんのかよくわかんないし。
連絡先だけいれて、峯くんのセンスで適当につくって!」

なんてとてもアバウトな感じで発注したのは
このイラスト描き峯くんのハイレベルなセンスを信頼してのことですよ。

先日、試作をいくつか持って来てくれました。


「なっちゃん、タイマッサージ師じゃん?
タイって言ったらやっぱり象かなーと思って。」


象!

てゆーか、これは象よりこのもじゃもじゃした木が気になるね・・。
手描きの文字がいい味出してる。
さすが


・・・てゆーか峯くん!
この猫カワイイ。

ああ〜〜。

この落書き感が峯くんのセンスなんだよね〜。
テキトーな感じ。
なのにテキトーに肩の力が抜けてるようでいて、
かっこよさや綺麗なものに対する揺るぎないこだわりのようなものが
彼の中には確固としてあるから、
それが不思議な緊張感として伝わってきて
見てて気持ちがいいのよね。

紙の白地までも不思議と綺麗に見えるし

象より私はこっちの方が



・・・・!!!



 ・・・なんだコレ!!

超ハイセンス!!

てゆーかナニこの美女!!


「イヤ、この絵さー、一年くらい前に描いたヤツなんだけど
あれ?なんかなっちゃんに似てるなーと思って。
いいや、コレで作っちゃえ!みたいな感じでつくっちゃった。ハハ!」


・・・そ、そうなの・・!?

なんか頭にカラスとかとまっちゃってますけど・・。

このシレっととぼけた感じの表情がなんか・・・


たまんないね。


「ハハ!そうそう!退屈そうな時のなっちゃんの顔。」


そ、そうなの・・・!?
まあいいけど・・・。


なんだか初めて見たのに、このコもう他人に思えない。


私の名刺、コレにする。

なんかわかんないけど
なんかもうコレしか無い気がする!

このなんかテキトーな頭の髪留めとかもカワイイし。

「あ〜、それ? 髪留めかあ〜。
オレ、ソレなんかカラスのフンっぽく見えちゃうかな〜と思って
ちょっとアレかなと思ってたんだけど。
はたまたコーヒーこぼしちゃったのかな?とかさ。
まあ、なんでもいいけどね〜〜。
それ、実は描いてる時インクこぼしちゃった跡だから!ハハ!」


そ、そうなんだ・・・。

まあ、別になんでも可愛いからいいけどさ・・・。



「あ、他にこんなのもあるけど。」



ああ、これはこれでまたオシャレだね・・。

てゆーか



これはどうなの・・?

手描きの文字がいい味出してるようでいて、
いい味出しすぎちゃってなんかもうちゃんと読めないんですけど。



「ハハ!だよね〜〜!たしかにコレは完全におもしろがって遊んでたね!
コレは無しだね!」


イヤ、実はちょっとこれも気に入ってるんだけどね。

自分を知っている友人に名刺を作ってもらうというのは
なんだか新鮮な体験でしたねえ。

峯くん、ありがとうね。








峯岸圭**作品集**








2013/07/24

カワ


 レザークラフトをやっている方に、
レザー用のメヘンディデザインを依頼されたのが確か5月。

その時点でちょっとどうなんかなあ、と思ったんです。

別にメヘンディのデザインがレザークラフトに合わないってわけじゃないんですよ。
むしろ有機的なメヘンディのデザインはレザーの質感に合うとも思うんです。

だけどなんかね・・・

今まで人間の皮に描いてたメヘンディを、
今度は豚だかヤギだか牛だかの皮に描くわけでしょ。

なんでか解んないんですけど、
なんでかしっくりこないんですよね。

てゆーか私、もともとメヘンディの柄が好きっていうよりか
人の身体に模様があるのが好きってゆうか

メヘンディの柄より人の身体が好きだから
メヘンディ始めた、みたいな部分があるので
人の身体以外にメヘンディ、っていう発想自体があまり無いんですよね。

そんなわけで、
一度メヘンディの柄からは完全に離れてみることにして
レザークラフト用にデザインを考えてみることにしました。

人の身体を愛でるためにメヘンディを始めたのと同じように
今回もまずはこの豚だかヤギだか牛だかの皮を愛でるところから始めます。
なんだか皮にも色々な種類があるようですが、
とりあえず店頭に並んでいた中で二番目に肉厚の白っぽい皮を選んでみました。
しっかり芯があるのに柔らかくしなるあたり、手触りもなかなか気持ちがいいです。
ちょっと太めで筋肉質な女の子のお尻のよう。

肉厚の皮を選んだのは、模様が深く刻めるからです。
レザーに絵や文字を施す方法の中には、
皮の上に直接絵の具でペイントしたり電気ペンで焼き付けるなどの方法もあるのですが
上記の二つじゃ、なんか質感とかタッチがイマイチなんだよね。
皮にやる意味あるの?みたいな感じで。
だからとりあえずは押したり切ったりして模様を描く予定。

とは言ってもまだ道具用意して始めたばっかりなんだけどね。
正直、なかなか対レザーの気持ちに切り替わらん。
新しい肌に馴染むには少々時間がかかるものなのかしらね・・・。

そんな話を先日、メヘンディの仲間たちとしていたら

「そういえばさ、もうすぐ断食明けのイードだから、ヤギとか牛とかを屠りそうなパキスタン人にお願いしといたら、剥ぎたてホヤホヤの皮が手にはいるんじゃない!?」

なんて名古屋のケーコさんが言い出すのはいつものことですが

「剥ぎたてホヤホヤ・・・それは(色んな意味で)レアだね!」

なんて東京のヨーコちゃんまでそんなおもしろいことを言い出す始末。


いや、てゆーか、
剥いだだけじゃ、皮って使えないだろ。

あ、ごめん、なんか普通でつまんないこと言っちゃって。


「レアってゆーか、ハードル高すぎ。」(滋賀のねえさん)




ですよね。










2013/07/15

どれが好き

vision map 2013.7

年に一、二回やってる恒例のビジョンマップ。

まあ、言ってしまえば単なる雑誌を切り取ったコラージュだけど、
コレは私にとって、年に数回の大事な儀式みたいなもんなんだよね。

私はコレを作るとき、なんてゆーか

自分の中に存在する、一番カワイイ自分と会話をするようにして、作る。

「ねえ、どれが好き?」

「どの色が心地いい?」

・・・みたいな感じで
自分の中の一番カワイイ自分に、絶えず訊きながら切り貼りしている。

私の中にいるカワイイ自分は、
なんてゆうか子供のようにひたすら無邪気で可愛くて、
自分の限界も世界の正しさも知らなくて、
もし自分が飛びたければ、空すらも自由に飛べると思っている、
そんな子供度全開のバカでカワイイ自分である。

自分にとって好きなもの、気持ちのいいもの、楽しいもの、
自分にとっての綺麗なものしか知らなくて、
そしてそれしか自分には必要ないと思っていて、
まるで花を摘みながら歩く子供のように
まっすぐな眼で、ただひたすら綺麗な花だけを探している。

ただ、すきなものだけ。

ただ、綺麗なものだけ。

きもちのいいものだけを、
見つめ続けている自分の中の、自分。

私はそんな自分の中のカワイイ彼女と、
言葉にならない会話をしながら、このコラージュを作る。

可能かどうかではなく、好きなものだけを。

正しいかどうかではなく、気持ちのいいものだけを。

意味があるかどうかではなく、ただ、嬉しい気持ちを。

他人の眼ではなく、自分の眼で、見ていたいものだけを。


「神様って、なに?」


って、最近よくきかれるけど(笑)

そんなカワイイ自分に出会えたら、
きっと神様のこともわかるよ。

そんなカワイイ自分を通してしか、

きっと神様には出会えないことも。