2014/04/21

手枷


「趣味はなんですか?」


と訊かれたら


「首輪と手枷づくりです!」


・・・と言えるくらい、ここ二週間ほど夢中で首輪&手枷作りをしていました。

なんか、しっくりくるんだよね。
首輪と手枷って。

思えば、私がSMにはじめて触れた美術学校の西洋版画史の授業の時も、
装着されたのは縄ではなく手錠でした。
生まれて初めて自分の両手に手錠を着けられた時の奇妙な安堵感は、
十年以上経った今でも不思議と忘れることがありません。

っていうか、なんとなくたま〜に思いだすだけだけど。

まあ、そんなわけでなんとなく手枷というものに愛着があるんですよね。

一時期は縄の縛る方に凝ろうとしたこともありましたが、
なんでか夢中になれなかったんだよね。

なんてゆーか緊縛の世界って、変に精神的で
エロの世界に「美」とかなんとか持ち込む人が多くてなんかちょっと面倒くさくてね・・
エロを美しさとか宗教とかに結びつけて耽美的に、
精神的に語りだすとなんかそれはもう、不健康極まりないっていうか
それって詰まるところ結局はオナニーなんじゃないの?みたいな
酔っぱらいが酒飲みながらクダまくのと同じように本人以外にはどーでもいいもんなんですよ。

私的にはですけど。

よく、日本のSMはヨーロッパやアメリカのSMと違って情緒とか
精神的な支配・服従を重要視するとかいうけど、そういうせいもあるのかもね。
わかんないけどね。

まあ、そんなわけで最近は健康的に革で三つ目の首輪と手枷を作っていました。
段々、幅とか構造とか形も決まってきて、そこそこちゃんとしたのができてきたよ。

前回、左手用の手枷を二つ作るという初歩的なミスを犯してしまったので
今回はそんな失敗はしないように気をつけて


・・・いたのですが何故!!

またやってしまいました。

今度は右腕二つ・・・!!

悔しかったので失敗に気付いたところからデザインを変え
左右で微妙にデザインの違う手枷を作り上げました。

反転作業がどうしても苦手な私。

それにしてもバカすぎる私・・・!!







鎖の途中の輪っかには手枷の金具を引っ掛けられ、
さらにその先に続く鎖は相手に託すなりどっかに引っ掛けるなり。
こういう使い方を考えながら作れるのも楽しさのひとつなり。

まさか去年の今頃始めたレザークラフトがこんなところで役立つとはまさに予想外。

前回今回と渋めに作りましたが、
次回は金の金具でちょっとキラキラめに作りたいと思います。