2014/06/15

こども



「こども」というものに興味があまり無いんです。

別に嫌いなわけじゃないんですよ。

っていうか嫌いですらないというか
欲しいとかいらないとか言う以前に、
人の子供とか見てても別になんとも思わないっていうか。


・・・なんかすみませんね。

って別に謝ることじゃないんですけど、
可愛がりこそしなくても子供を愛でるのが世の良識であるような感じもしていたもので、
最低限、友人たちが子供を産み始めたころなどは、
子供という生き物に興味があるフリくらいはしていたんですけど
まあ、基本的には興味がないんですよね。

基本的に可愛いものを愛でるという習慣が私にはないもので
時に公共の場で母親が呆然とするくらいにぎゃあぎゃあ泣き叫び転がりまわる可愛く無い子供を見た時の方がまだ、おもしろいな、と思ったりはしますけどね。


・・・子供って、動物と似てるな・・・

って感じ始めた頃からはなんとなく
子供から見えているであろう刹那的な世界と、
動物が解釈しているであろう人間の大人よりも単純であるはずの世界を
自分の頭の中で照らし合わせたりして楽しんだりもしていたんですけど
まあ、どちらかといえば子供よりかは動物の方が好きなんですよね。
比べるようなことじゃないのは百も承知なんですけど。



だけどね まあ そうはいっても


先月、弟夫婦に初めて子供が産まれたんです。
私にとっても初めての甥っ子だったんです。


・・・なんかしんないけど、
超かわいいですね、アレ。


他人の子供と身内の子供とでこんなにも違うもんでしょうかね。
弟夫婦は関西在住なのでまだ実物にはお目にかかってはいないんですけど
時たま実家に送られてくる画像や動画でかなり楽しめている次第です。

勿論、伯母である私よりも祖母であるウチの母の方が大喜びなわけですが、

「かわいいね、かわいいね〜〜!!」

って、

・・・ただ寝てるだけなのに・・・!!
寝てるだけでかわいいとか言われちゃうなんて羨ましい・・・


「あ! くしゃみした!!・・・も〜 か わ い い 〜〜〜!!!!」


っていうか、私も今朝何回もくしゃみしたけど、
私のくしゃみではすでに誰も幸福にはできなかったよ・・・

いやほんとにすごいね、赤ん坊の、周りを楽しませる力って。

そこにいるだけで、なんだかすごいパワーをまき散らしてるんだね。

以前に誰だったか作家が
「子供は産まれて来た時点で全ての恩を返しているんだから、あとは好きなように生きていいんである。」
なんてことを言っていたけど、それってこういうことなんですかね、実際。

まあ、今は離れたところに住んでるわけで、
近くで常にぎゃーぎゃー泣かれてたら「うるせえな・・・・」とか
思っちゃうのかもしれないけど。

まあ、それにしたって可愛いよね。
大体にして何かを可愛いって思う時には騙されてる感を感じる
ひねくれた私ではありますが、
もうこんなに可愛いんなら騙されてもいいやって思っちゃう。

・・・なんて話をこの間、
高校時代の友人たち(皆、子持ち)との集いで話したら

「そりゃ、子供はかわいいけどさ、ウチなんてもう娘も7歳になるじゃん?
 親の私が想定してないようなことを急に言ったりするから、たまにびっくりするよ。」

「え?なに、たとえば」

「この間さ、娘が何かしたときに、叱ったんだよね。
 ちゃんとママの言うこと聞きなさいって。
 そしたら娘がさ、『なんで、ママの言うことを聞かなきゃいけないの?』っていうから、
 『だって、あなたはママとパパにお世話されて生きてるでしょ、
 だから、ママの言うことはきかなきゃダメじゃん』って言ったのね。
・・・・そしたら」

「そしたら?」

「娘がさ、『でもさ、私が産まれて、パパとママは嬉しかったでしょ。
 だったらお世話するのは当然じゃん?』・・・って言ってきてさ・・・
 思わず、うん、そうだね・・・とか言いそうになっちゃったよ・・・。」


・・・

そ、そうか・・・


その口の達者さは明らかに母親ゆずりだとは思いますが、
しかし私も昔、同じようなことを母親に言ったことがあるのを思い出したので
意外と子供の中では言いがちなことなのかもしれませんね。


なんていろいろ思った最近でした。