2012/02/05

ただいま!


二度目のバリ島から帰ってきました。

今回は写真をいっぱい撮りたかったのですが・・・
ずっとバリの人たちの宗教的な儀式や日常生活のなかにいる事が多かったので、
なかなかカメラを手に撮る気分にもなれずほとんど写真が撮れませんでした。

カメラって、大好きだけどなんか下世話なところがあるんだよなあ。
特に人がいる場合、うまくやらないと空気が壊れるんだよね。

今回は、寝るのも食べるのも遊ぶのも、ずーっとバリ人の人たちと一緒でした。
バリの人たちは凄く外国人や旅行者慣れしているので、
こちらも全然気を使わなくていいからかなり楽。
無視しないけどムリにかまってもこない。
そこらへんの距離感が絶妙なんです。


恒例の、チキン料理!
鶏を絞めるのを見るのは、一度目はかなり衝撃的でしたが
二度目は全然平気でした。
私も、そのうちやってみたいなあ。



基本的に、宗教的なお祭りの時の料理は男の人の仕事だそうです。
このチキン料理は今回バリにいる間も何度も食べましたが、
家によってちょっとずつ味が違う。
それもまた楽しい。


バリのお父さんはみんな子供と超仲良しです。
バリの男の人は、なんだか子供をあやすのがみんなすごく上手い。
これもコミュニケーション能力というのでしょうかね?
子供もお父さんにずっとくっついてる。

このチキン料理以外も、今回はいっぱい美味しい物を食べました。
やっぱり美味しい物は現地の人がよく知ってる。
本当に、どこで何を食べても美味しかった。

サヌールの魚料理。


ナイトマーケットで。


海辺で。
辛いけど、辛いのがすごく美味しいの!
バリの料理は色んな香りや味がして、なんだかパワフル。
すごく味に勢いがある。
果物も、日本のように全て甘くて美味しいってわけじゃないんだけど、
それがまた、なんだか悪く無い。



ガルンガンという大きな祝日の前日。
みんな都会から故郷の田舎に帰ってきます。
日本で言う、お盆みたいな感じかな?
そして朝の6時くらいから男性陣が集まって道ばたで料理が始まる・・。




バリ料理、豚肉のサテ。




私も手伝いました!


できたらその場で作ったみんなで食べます。
まだ朝の八時前なんですけどね・・・。


バリ人は早起きなんだろうか?
私ももともと朝型なので、バリにいる間はいつも4時くらいに朝起きてました。


そして、ガルンガン、当日。




こんなコテコテなバリ人の正装クバヤを友人が用意してくれていました!
こんな派手なの私、着こなせるだろうか?
と一瞬不安になりましたが・・・


実は私、意外とこういう派手なのイケるんです!!


昔から顔がバリ人だとかトルコ人だとか言われるような
アジア系の顔してるんで。


この日はみんなこのクバヤを着て、朝からいくつものお寺にお参りにいきます。
実は、このお参りが最高に気持ちよくて楽しかったのですが、
なにせ雰囲気が厳粛なもので、さすがに写真は撮れませんでした。


なので、翌日、私が一番気に入った海の近くのお寺に再参拝して
ちょっとだけ写真を撮ってきました。




海の音が聴こえる場所。


私は昔から「宗教」というものにすごく惹かれる部分があって、
高校生の時にニーチェのキリスト教論の話を聞いた時から、
「宗教って、何なんだろう?」
とずっと考え続けてきた気がします。


「なんで、人間は自分たちが作った宗教というものにこんなに支配されるんだろう?」


かつて人間がなんで宗教を必要としたのか、
それを自分なりに納得のいく答えを知りたいと思っていました。


それがわかったら、
宗教が引き起こす対立などの人間の不幸の意味もわかるんじゃないかと。
人間のことが、もっとわかるんじゃないかと。


そうはいっても私にはまだ、宗教に関してはわからないことがいっぱいあります。
だからまあ、大した事は言えないのですが。


でも正直、今まで自分が好きと思える宗教に出会った事はなかったけど、
なんだか、このバリヒンズーは、ちょっと好きだなあ。


バリヒンズーって、基本がアニミズムっぽいですよね。
ちょっと日本の神道に近い気がしますが、実際はどうなんでしょう。


アニミズムのような自然崇拝というのは、一番人間にとってしっくりくるように、
私には感じます。


人は太陽に支配されて太陽を畏れながら、生きる。


それが多分、人間の位置。


輝くものに支配される喜びを、その小さな身体で、感じるために。