2012/04/01

ちから


一年前にカナダに旅立った友人、サトコちゃんが一時帰国しました。


ありがたいことにマエダのサロンに遊びにきてくれた彼女。
なんだか一年前より顔つきもすっきりシャープになって、
なにやら気持ちいいくらい健康に、なんというかさっぱりした印象を受けました。




「最初は一年くらいカナダで働いたら、もう気が済んで日本に帰りたくなるかと思ってたんですよ。
 だけど、カナダが思ってた以上にいいとこで、もうちょっと居たくなっちゃったんです。」




彼女はカナダで指圧師としてマッサージの仕事をしていたそうで、
今までの一年はワーキングホリデーのビザでカナダに滞在していました。




「もうちょっと居たいって言ってもさ、サトちゃんビザは?」


「えっと、今年から語学学校にも通おうかと思ってて。そしたら、なんかビザも取れちゃったんですよね。
 しかも、2年も! あはは!なんでかよくわかんないんですけどね。
 友達にも、普通、2年なんてなかなか取れないよってビックリされちゃいました。」


「あ〜〜。サトちゃんてさ、なんかそういうのよくあるよね。
 運がいいっていうかなんて言うか・・・。」


「そうなんですよね〜〜。やりたい!って思ってる事は、なぜかみんなすごくうまくいくんですよ。


「そういえばさ、サトちゃん、カナダではマッサージの仕事をしてるんでしょ。
 お客さんはそれなりにくるの?」


「・・・それが!! きーてくださいよナツコさん!!
 今 カナダ、空前の指圧ブームがきちゃって、去年一年は結構繁盛だったんです!!
 一昨年まではあんまりだったらしいんですけどね、私、運がいいです。
 しっかり稼いでます。」


「・・・さすが、サトちゃんだね。やっぱりあんた、すごいよ。」




いや、ホントにこのサトコちゃんはすごいんですよ。


なんてゆーか、いつも、追い風といい波にしか乗らずに人生を駆け抜けている感じの女なんです。


多分、彼女自身が無意識にいい波を探してるんでしょうけどね。
その波に乗ったとたんにいつも間違いなく追い風が吹くような、そんな女なんですよ。


多分、そんな彼女の波乗りっぷりは、
彼女の人並みはずれたプラス思考があるからこそだと思うんです。
なんでも前向きにしか考えられない感じなんですよね。
前しか見えないから、前にしか走れない、みたいなね。
自分が楽しくなって、しあわせになる道しかみえないから、
そっちに突っ走ってるだけなんです!みたいなね。


まあ、もしかしたら周りにはそう見えてるだけで、
実際は色々矛盾に悩んだり落ち込んだり、
わたし、これでいいのかなあ?みたいな感じにもなってるのかもしれないですけどね。
でも、周りにそう見えないってだけでも、ものすごいパワーだと思うんですよ。


実際このパワーには私もかなりあやかっていて、
いや もう、この際だから言いますけど本当に感謝してるんですよ。


私がなにか新しい事を始めようとするときに、彼女はいつも独特のハイテンションで、


「ナツコさん!!それおもしろそう!!すげーおもしろそう!!」


って、ノッてきてくれるんですよ。


いやホントに気持ちいいくらいノッてきてくれるんですよね。


別に、相談にのってくれるわけでも、見守ってくれるわけでも、助言してくれるわけでもないんですけどね。
ただ、楽しそうにマエダと同じテンションで、
マエダがやろうとしていることを一緒に楽しんでやってくれるんですよ。
それがどれだけ私にとって心強かったか。


なにか新しい事を始めようとするとき、どんなに自分に自信があっても、
やっぱり一人は心細いと思うんです。
別に何をしてくれるわけじゃなくても、誰かが一緒に自分と楽しんでくれるっていうのは、心強いんですよ。
ああ、これでいいんだ、って思えるんですよね。
それが、私にとって何ものにも代え難い、追い風になったことがあったんです。


私も誰かにとってそうありたいと思うくらいに、私に取っては有り難いことだったんです。


まあ、彼女は多分自分が楽しくてやってただけだと思うんで、
マエダのために、とかは一切考えてなかったと思うんですけどね。
それが、またなんかいいんですよね。彼女らしくて。




そんな彼女は以前マエダと同じ国分寺のタイマッサージ屋で働いていたことがあったのですが、
そんなときにこんなことがありました。


彼女が、セラピスト仲間と休憩室でお茶を飲みながらipodでなにか音楽を聴いていたんです。
私が施術を終え休憩室に入るや否や、彼女はipodのイヤフォンを私に差し出しました。


「ナツコさん!! これ!!この曲、今、Yちゃんに、これスゴくいい曲だから聴いてみて!って勧められたから聴いてみたんだけど、これ、ヤバいですよ。ホントにすげーいいから聴いてみて!!」


差し出されたイヤフォン。


彼女は感動した時特有のハイテンションで、なにやらやけに興奮した様子。
余程、そのYちゃんに勧められて聴いた曲が良かったのでしょう。
自分が感動したものは、とにかくイイ!!と人に勧めるのがサトコちゃん流です。
そういうときの彼女の顔はなにか確信に満ちていて、
勧められた側の私でさえも、まだ聴かぬその音色の美しさを確信として感じてしまうほど。


その曲を勧めたYちゃんとは色んな趣味の共通点がある事もあり、
マエダはちょっと期待しながら差し出されたイヤフォンを耳に。




聴こえてきたのは、まるで三味線のように鋭く空間を切る、ラテンギターの音。






・・・






ロドリゴ Y ガブリエラの「11:11」の1曲目、Hanuman でした。




・・・これ、知ってる。




てゆーか、このCD、私も大好きで、
2週間前に私、サトコちゃんに「これいいよ!」って聴かせましたけど・・・。


「これ、やばい!!ちょーいい!!」って、その時、サトコちゃん言ってましたけど?






「・・・え!!??・・・そうだっけ!?ええ?? ホントに??アハハ・・・。」






こいつ、実はただのお調子モンでした。




そんなところもひっくるめて、希少な愛すべき、感謝すべき友人のサトコちゃんです。




いや、ホントにね。
これからもよろしくね。